岡部史信会員による書籍紹介: フランシスコ・ビラ・ティエルノ『外部予防サービス』(LOS SERVICIOS DE PREVENCIÓN EXTERNOS, por Vila Tierno, Francisco. Comares. 2009年10月)

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<書籍紹介>
フランシスコ・ビラ・ティエルノ『外部予防サービス』(LOS SERVICIOS DE PREVENCIÓN EXTERNOS, por Vila Tierno, Francisco. Comares. 2009年10月)

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Editorial: Comares
ISBN: 978-84-9836-601-3
Fecha de la edición: octubre 2009
Edición Nº: 1
Colección:
Encuadernación: RUSTICA
Nº Pág.: 128
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労働安全衛生の確保および労働災害の防止に対する義務は、スペインにおいても極めて重要な企業側のそれと位置づけられており、そして2008年に雇用環境が大きく悪化する原因が生じて以降、ますます大きくなりかつ厳格な対応が求められるようになってきている。具体的に企業側には、職場内での労働安全衛生および労働災害にかかるリスクの回避・評価・予防活動のプランニングおよび適用が義務づけられている。しかも、例えばこのリスク評価は、労働関係の開始時から始められ、以後労働条件や職場環境の重大な変更が生じたとき、現実に労働者の健康状態等に何らかのリスクが生じたとき、リスク回避のための予防活動が十分でないとされたときまたは新たな技術上ないし疫学上の情報等が得られたときなどに逐一行われなければならないとされている。また、そうした評価に適宜応じて、リスク回避のために必要な予算・人員・物資の確保、緊急事態の対応策、労働者の健康状態のチェック、労働安全衛生に関する情報提供および訓練等を内容とする予防活動計画を策定すべきとされている。なお、その計画の実施においては、企業内で事業主・使用者が主体的に提供するまたは労働者にその活動を行わせるやり方、複数の企業による共同予防サービスを提供するやり方、外部予防サービスを利用するやり方などから、最も効果的に実現できるものを選択できるようになっている。

こうしたやり方のうち、特にこの義務の重要性と実効性を高める視点から、「外部予防サービス」を利用する企業が増えてきている。本書は、そうした外部予防サービスに関して、スペイン国内で実際にどのような種類の企業が、どのようなサービスを提供しているか、そしてそのメリットさらに問題点とは何かが細かく指摘されている。また同時に、欧州各国での同サービスの実践的・技術的なモデルも豊富に紹介されている。近年、我が国でも雇用環境が大きく変化し、例えばメンタルヘルスが激増する中で新たな予防サービスを構築する必要性も高まっているといえるが、そういう意味でも本書は示唆的である

La obra es un libro sobre los Servicios de Prevención Externos. Esto es, hay diversos modelos para que la empresa asuma la obligación de prevención de riesgos laborales de los trabajadores y éste es el modelo más usual, en el que se externaliza el servicio que es asumido por otra empresa dedicada a esta actividad. Es un libro práctico y muy técnico que sirve para tomar un ejemplo de como se plantean en Europa estas cuestiones.

著者は、アンダルシア自治州高等裁判所判事、マラガ大学法学部労働法教授。

(岡部史信)